不老のサプリメント-サプリの選び方、新しい考え方とは?-
今年は例年より早い梅雨入り宣言、先日そんな合間の爽やかな晴れ日、かねてより医療連携をさせていただいている銀座医院の竹田義彦院長が出版された本‘不老のサプリメント(講談社)’の出版お祝い会にお招きいただきました。
大変盛大な会で、竹田先生の予防医療への思いに共感いたしました
☆皆さまは何かサプリメントを飲んでいますか?またどのような目的で飲んでいるでしょうか?今のんでいるサプリ、サプリの選び方、少し考えてみませんか。
~医療者からの目線で~
健康や美容志向の高まり、食の多様化・添加物の増加、手軽で合理的な栄養摂取、サプリはこのような背景からすっかり日常化したものとなっています。
食品の扱いのため手軽に購入できる反面、医師や医療機関の監修のないものが多く、私個人としては不安なことだなあ、と感じています。
~安全な正しいサプリ選びを~
サプリ選びの注意をいくつかあげてみました
(1)購入時は原材料・栄養成分表示をチェック
(2)格安サプリは注意・・・新鮮でない、栄養素含有が少ないなどの可能性があります
(3)流行成分の誇大広告に注意・・・しかるべき手間とコストがかけられているか
(4)日本人には国産のサプリがお勧め
~これからのサプリは予防医療の役割・不老のサプリ~
私が注目しているこれからの新しいサプリをあげてみました!
食品からその成分を得られるものもありますが、科学根拠があり副作用がなく今後予防医療への貢献も期待しています。
(1)レスベラトロール(長寿遺伝子の一部活性化、抗酸化作用)
(2)アスタキサチン(天然カロテノイド、抗酸化作用、シミ・シワ改善)
(3)プラズマローゲン(アルツハイマー病との関連、認知症予防)
(4)エクオール(大豆イソフラボンの代謝物質、抗酸化作用、シワの改善、エストロゲン作用、抗アンドロゲン作用) など。。
☆とくにエクオールは更年期障害、ホルモンバランスによる不調を整えるのに有効です
野菜ソムリエ協会とコラボレーションセミナー報告-スーパーイソフラボン・大豆エクオールの話題-
5月22日、日本野菜ソムリエ協会の皆様と会員制リゾートホテル「東京ベイコートクラブ」にて行われた“医×食”のイベントに講師として参加してまいりました
日本野菜ソムリエ協会では‘ビューティーフードプログラム’という食事から健康と美容をサポートする発信を行っています。さまざまなイベントも行われており、この度ご縁あって初めてお招きいただきました
☆私の講演では現在研究テーマの1つでもある‘植物性エストロゲン(女性ホルモン)’の本体といわれる‘エクオール’について講演させていただきました
~エクオールは大豆イソフラボンが腸内で代謝され作られる成分で女性ホルモン様作用によるさまざまな効果が期待される成分です。詳細は追ってご案内してまいります~
講演のあとは、ホテル内のリストランテOZIOでシェフがこの日のために講演の内容に沿って考案した「限定メニュー」!今回は大豆・豆をつかったメニューを含め素晴らしいディナーを堪能しました
(写真は)
☆豆腐のステーキ
☆トンカ豆のジェラート
☆OZIO
☆講演模様
第65回日本産婦人科学会参加だより-学会発表報告-
5月10日から12日までの3日間、札幌で日本産婦人科学会が開催されました
夏日の東京から飛び立ち、冬が明けた札幌で桜の花が新鮮でした!
☆これまで「若いうちにより高い骨密度を得るためには?」という大きなテーマについて東京女子医大時代からの研究チームで大規模調査を行っています
今回は19~25歳の主に食習慣の解析結果について発表しました
~骨密度のピーク年齢で骨貯金を~
更年期以降、女性は骨密度が急に低下し、その後骨粗しょう症や骨折をおこし寝たきりの原因となります。「骨密度の貯金」をつくるには骨量ピークの20~30歳ころまでの運動量・食習慣がカギとなるのです
~朝食を毎日食べましょう~
解析結果では1日3食のうち、朝食を抜く回数が多いほど、3大栄養素やカルシウム、ビタミンDなどの摂取量が低く、骨密度が低くなる傾向が示され、とくに1週間で3回以上朝食を食べないとその傾向が強くなりました
☆朝食を毎日食べる習慣のある女子は食生活全体のバランスがよい傾向にあると思われます。ダイエット論などでは「朝食をとる?とらない?」いろいろのご意見も聞かれますが
私は断然「毎日朝食!」をお勧めします
健診シーズンにあたって-全日本病院協会の認定をいただきました!
今年は行楽日和の続いたゴールデンウィーク、皆さまはいかがおすごしでしたか?
連休が明けハマサイトクリニックも本格的な健診シーズンを迎えています
この度はうれしいご報告です
~人間ドックの認定医療機関へ~
全日本病院協会の健康保険組合連合会から2013年5月1日付で認定証をいただきました
(☆写真は認定証です)今後もスタッフ一同、よりよい医療の提供に努めてまいります
~ハマサイトクリニックの特徴~
私が当院へ赴任して3年経ちますが、当院では健診と外来の両方に力を入れていること、個別対応による診療科(内科、婦人科、整形外科、自由診療)の枠を超えた柔軟な診療の実施、が大きな特徴です。
健診で気になることが見つかった場合、外来で診療・治療がおこなうことができます。
特に私が専門の婦人科系については2次検診先をさがすことなくそのまま診療を受けられますのでご安心ください
アンチエイジングからウェルエイジングへ(4)-糖化タンパクAGEsを抑える食品-
老化を規定するといわれる糖化タンパクAGEsは、特に高温で長時間加熱した食品に多く含まれまれます。AGEsは体の中
で酸化ストレスや炎症をおこし、糖尿病や動脈硬化、腎不全の発症と関連します。
~AGEsを抑制する食品の報告~
・レモンや酢をかける
・カテキン(緑茶など)を日常的に摂取
・トマト、シナモン、ローズマリー、ガーリック、フラボノイドなど
☆食も科学的な目線でみると、日々の食生活へ意識が高まります。
例えば揚げ物にレモンをかける、というのも自然にバランスをとっていたのですね
アンチエイジングからウェルエイジングへ(3)-老化の原因・糖化タンパクAGEs-
~老化現象の原因物質~
ブドウ糖はエネルギー源として欠かせないものですが、一部のブドウ糖は体内でタンパク質と結びつき、糖化タンパク(AGEs)という物質に変わります。AGEsは老化のスピードを規定するといわれています。
~AGEsを増やす食習慣~
・糖質のとりすぎ=食後の高血糖状態
・果糖のとりすぎ=果物を生で食べるのではなくジュースで一気にとるなど
・食品を褐色に変化させる調理(香ばしく焦がしたもの、揚げたもの、、、)
☆香り、風味の深い食品にAGEsが多く含まれますが、正常な肝臓、腎臓機能があればAGEsを代謝・排泄することができます。
同じ素材でも調理方法を焼く・揚げる、ばかりでなく生のまま、煮る、などに変えることでAGEsを減らすことができますよ
アンチエイジングからウェルエイジングへ(2)-抗糖化・抗酸化-
~老化現象の原因~
男女ともに、加齢とともにホルモンの低下が身体機能を低下させ生活習慣病のリスクを高めることはよく知られています
。
同じく、身体への大きなストレスとして「酸化ストレス」は有名ですね。
最近ではこの酸化ストレスの元に「糖化ストレス」の存在が知られるようになりました。
特に現代人の食生活で「糖化ストレス」は急増しています。
☆抗糖化・抗酸化は毎日の食生活から実践することができます。具体的な改善策、追ってご紹介してまいります
アンチエイジングからウェルエイジングへ(1)-健康寿命とは?-
~ウェルエイジングの勧め~
最近では誰しもが意識する‘アンチエイジング’。若々しさを保つための医療、サプリ、化粧品、食事や運動、、、色々あります
ね。大切なのは私たちの豊かな人生は‘上手に加齢していくこと’です。今や、アンチエイジングという概念から生活の
質全体を上げて豊かな人生を送る‘ウェルエイジング’を獲得するためにはどうしたらよいか?ということへ医療はシフトしてき
ています。
☆私も日常診療ではウェルエイジングを考えた健康管理・検査について皆さまに推奨しています
~健康寿命をご存知ですか?~
日本は長寿国です。しかし、自立して元気に過ごせている人生の長さ‘健康寿命’をご存知でしょうか?特に日本人女性は健康寿
命が短く、平均すると人生の約7分の1が寝たきりや介護が必要な状態なのです。(図☆)
平均寿命まで自立して過ごす、ウェルエイジングを意識したいものですね。
日本産婦人科学会より-風疹注意報発令!-
風疹が例年になく流行状態にあることから、日本産婦人科学会からも注意喚起がでています。とくに妊娠初期のかたに注意が必要です。
~先天性風疹症候群~
妊娠初期の女性が風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんが「先天風疹症候群」という病気にかかることがあります。
具体的な障害;
先天性白内障・緑内障、先天性心疾患、感音性難聴
網膜症、骨端発育障害、血小板減少性紫斑病、肝障害 など
~予防接種の推奨~
妊娠を考えている女性は特に「風疹の予防接種」をご検討ください
なお、接種後2ヵ月は避妊が必要です
☆風疹の予防接種は、はしか(麻しん)も一緒に予防できるMRワクチンがお勧めです
☆昨年より先天風疹症候群の赤ちゃんの報告が増えています!早めの対策を
プラセンタの話題(6)-注射剤、サプリメント、化粧品違いは?-
‘プラセンタ’は病院で点滴や注射で行う場合、サプリメントとして飲むもの、また化粧品に含まれるもの、色々あります。原料にどのような違いがあるのでしょう
~それぞれの原料~
プラセンタの注射剤は人の胎盤から、内服のサプリメントはブタやウマ、化粧品ではブタのプラセンタエキスが使われています。
動物由来のプラセンタも人のプラセンタと効果は同程度とされています。
~注射剤、内服サプリメントの使い分け~
注射剤は内服サプリメントと比べ、はるかに即効性に優れています。注射剤は治療目的によりますが、1~2週に1回程度がお勧めです。それぞれの皆さまの体調や症状により頻度や期間を決めることが出来ます。また特別な制限はありません。
内服サプリメントは注射が苦手な方、頻回に病院を受診できない方などにお勧めです。
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