子宮頸がん予防ワクチン(3)-上手な子宮頸がん検診の受け方-
当院を訪れる方の中にはすでにワクチン接種が済んでいる方もいらっしゃいます。
しかし、接種が済んだら子宮頸がん癌検診しなくてよい、というわけではありません。
ワクチン接種の前にHPV感染があって子宮頸がんを発症してしまうこともあるのです。
~検診のタイミング~
性交経験の無い方
子宮頸がん検診をせずワクチン接種することは問題ありません。
ワクチン接種後に性交機会があったら1~2年以内には定期検診を受け始めましょう。
性交経験の有る方
子宮頸がん検診を行ってからワクチン接種をお勧めします。万が一、がん検診で異常が認められた場合でも(前がん状態で経過観察で可の場合)感染しているHPVタイプにより同時にワクチン接種することに意味があります。
~HPVチェックを合わせてより正確な検診を~
子宮頸がんの原因ウイルス「HPV」は子宮頸部の粘液から検査ができます。子宮頸がん検診と同時にできる簡単な検査です。
検診では自費のためやや高額ですが、HPV併用の検診で「偽陰性率=がんの見逃しがゼロ」となる、と認められています。最近では諸外国や日本でも検診に導入しよう、という動きが始まっています。
またHPV感染がなく検診結果が問題なければ、次の検診は2年後でOKですよ
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