
女性ホルモンの基礎-基礎体温と排卵の見かた-
「基礎体温」からわかること、自分で確認できることはどんなことでしょう。
~「排卵」をしているか ~
女性ホルモンバランスは排卵を中心にコントロールされています。基礎体温は月経から排卵までの「低温相」、排卵から次の月経までの「高温相」の2相に分かれます。
2相になっていない場合、「排卵がおきていない」と判断できます。ご自身で「2相性になっていない」と心配されて受診されるかたがいます、私が診るとちゃんと排卵している方も多いです。心配なときは1~2ヵ月つけて持ってきてくださいね
~「排卵日予測」の方法 ~
「排卵日の見かた」これは「引き算」です。だいたい30日周期というかたは14日引いて月経開始から16日目ころが排卵になります。これは低温相の期間に個人差があり、高温相はほぼ一定だからです。あとは低温から高温へ移る間。基礎体温をつけているかたは、2ヵ月以上つけていればだんだん自分でわかるようになりますよ
女性ホルモンの基礎-基礎体温のつけかた-
婦人科を受診すると「基礎体温はつけていますか?」よく聞かれることでしょう。
基礎体温って何?知っているけれど面倒で、朝が弱くて、、となかなかつけられないかもしれません。
~「基礎体温」でわかること~
基礎体温は女性ホルモンバランスがそのまま反映されるので、面白いほどその人それぞれの状態がみてとれます
。ちなみに、私は10年以上つけていますが体調の変化があったときも「あの時と似ているな」と以前の体温表を見直して判断するこ
ともできてとても安心です
~あまり厳密でなくて大丈夫~
基礎体温は朝起きがけに測ります。とびとびになっても、毎朝おきる時間が違っていても、起きて少し経って気がついてから測って
も、数ヵ月続けて記載していれば女性ホルモンのバランスがわかります。何も症状がなくても月経世代のかたは生活習慣の一つに入れておくことをお勧めします。体温と同時に体調の変化や飲んだ薬など記入しておきましょう。
そして、病院にいって色々検査するのは気が引ける、、でも女性ホルモンどうなっているのかな?妊娠を考え始めたけれど大丈夫かな、、、など考えている方はぜひつけてみましょう
今日の診療から-貧血に注意!-
女性は「貧血」というかたが少なくありません。ハマサイトクリニックでも貧血の治療に通われている方がたくさんいらっしゃいます。「輸血が必要」なほどの状態でも普通に生活をしてしまっていることが少なくありません。貧血の方、最近増えていて心配しています。。。
~「貧血」はどのような状態になるの?~
血液は体中に酸素を運ぶ働きをしています。ですから貧血になると、身体が「酸欠状態」になるので、「動悸・息切れ・倦怠感・やる気の低下・眠気、、」など様々な症状がでます。
ひどい状態が続くと心臓や腎臓など内臓への影響もでてきます。
更年期障害かと思い受診した方が「実は貧血だった!」ということも少なくありません。
~貧血対策~
上記のような症状があったら婦人科受診をしてみましょう。女性の貧血は子宮筋腫や内膜症など婦人科の病気が関係していることが多いのです。食事では鉄分を含む食事に加え「たんぱく質」、鉄吸収を促進する「ビタミンC」を積極的にとってください。
貧血の治療で改善されたかたの多くが「本当はこんなに元気なのですね」とおっしゃられています。生活がぐっと活動的になりますよ
見た目のアンチエイジング-女性ホルモン分泌の鍵(2)-
先日から「ホルモン分泌を良くする栄養」について、「コレステロール」と「たんぱく質」をあげていますがここで注意したいのが「糖質」の摂りすぎです。糖質の摂りすぎはホルモンの作用が低下してしまいます。
~「糖質」の上手な摂り方~
糖質は身体の活動に欠かせない栄養素です。上手な摂り方として、まず食べる順番「野菜⇒肉・魚⇒ご飯・パン」のように最後にする、少なくとも最初にどっと食べるのはやめましょう。そして、白米より玄米、白砂糖よりてんさい糖、など色のついたものがお勧めですよ
~「たんぱく質」の上手な摂り方~
私も忙しいときなど、たんぱく質不足が気になります。知人ドクターに教えてもらった「たんぱく質の摂り方めやす」は、脂質の少なめなお肉や青魚を1食あたり、自分の手の「こぶし大」くらい、1日3回食べるといいのだそうです。そして女性ホルモン様作用として圧倒的なパワーを持つ「エクオール」のもとになる大豆製品も忘れずに
見た目のアンチエイジング-女性ホルモン分泌の鍵(1)-
「大豆イソフラボン」が腸内細菌によって変化して女性ホルモン様作用を示す「エクオール」作れる人・作れない人がいるのですが、最近の若い女性は生活習慣の変化などにより、作れない人が増えています。
~「エクオール」を作れるか調べるには?~
現在、尿検査によって「エクオール」を作れる身体なのか調べることができます。
ハマサイトクリニックでも「エクオールチェック」を実施しています
とくに更年期、卵巣から女性ホルモンが出なくなる世代では調べておくといいですね。
~大豆製品をどのくらい食べればよいのか?~
「エクオール」を身体で作れる場合、目安の大豆摂取は納豆1パック程度でOK。
意外と少なくて大丈夫です。豆腐や枝豆、油揚げ、市販の大豆食品、日本では手軽に大豆を食べることができるので知らないうちに「エクオール」で満たされているかもしれません。「エクオール」を作れない場合でも大豆たんぱくはメタボ対策などにも有効ですから大豆製品は積極的に食べましょう
見た目のアンチエイジング-ホルモン分泌をうながす栄養(2)-
「女性ホルモン」の分泌に欠かせないのが「コレステロール」と「たんぱく質」
たんぱく質は肉や魚だけでなく植物性たんぱく質も有効です
~植物性たんぱく質の代表「大豆」~
大豆の3割を占めるのが「大豆たんぱく」。必須アミノ酸をよく含み、血液中の脂質改善作用や肥満改善効果があります。そして大豆のなかに含まれる「イソフラボン」が女性ホルモン様作用をもつことは有名ですね。
~「大豆イソフラボン」と「女性ホルモン」~
大豆イソフラボンは腸内細菌によって「エクオール」という成分に変化して女性ホルモン様作用を発揮します。しかし、腸内細菌は個人差がありエクオールを作れない人もいます。日本人では約半数が作れると言われています。エクオール、皆さまは作れる身体でしょうか?
見た目のアンチエイジング-ホルモン分泌をうながす栄養(1)-
「見た目年齢」を若く保つためには「ホルモン」の働きがとても重要です。
必要に応じて、さまざまなホルモン治療もありますが、「ホルモン剤は抵抗がある」と おっしゃるかたも少なくありません
~「女性ホルモン」と「コレステロール」~
食生活の意識でホルモンの分泌も変わります。たとえば「コレステロール」。
太るイメージに直結するかもしれませんが、コレステロールはホルモンの材料になっています。摂りすぎはよくないですが、「油抜きダイエット」は危険です。
~「女性ホルモン」と「たんぱく質」~
コレステロールと同様、「たんぱく質」も太るイメージをもっていませんか?肉や魚などに含まれるたんぱく質は身体すべての材料になります。そしてコレステロールを体中に運ぶ=ホルモンの運搬をしてくれる大切な栄養です。
たんぱく質を上手に摂ってホルモンの流れをよくしましょう
見た目のアンチエイジング-見た目年齢が若いとは?-
最近は女性も男性もとても若く見える方が増えましたね。「見た目のアンチエイジング」
皆さまはどのように考えていますか?
~「見た目年齢」とは ~
2009年、英国の医学雑誌に「見た目が若い人は、体内の機能も若く寿命も長い」といった 発表がありました。ここでの「見た目」とは美容医療などによる顔の造作を若く見せることとは違うのです
~「体内年齢」~
身体の中が若い=見た目も若くなります。「体内年齢」は「(1)ホルモン (2)骨 (3)血管 (4)筋肉」この4つの要素が重要です。たとえば、姿勢を正すだけでもホルモンのバランスが変わり筋肉が増えます。寒い毎日ですが、ちょっと上に視線を向けて歩いてみませんか
ハマサイトの妊活報告-子宮頸がん予防ワクチンと妊娠-
子宮頸がん予防ワクチン=HPV予防ワクチン、最近ではCM告知などもあり皆さまもご存じのことでしょう。
ワクチンの存在は知ってはいても何だかよくわからない、接種するのはどうも気が引ける、といった方が多いかもしれませんね。
~安心して接種を!~
「ワクチン接種によって妊娠に影響するのでは?」と思っている方もいるようです。
不妊になるようなことはありませんから安心してください。
ただし、妊娠中は接種できないので3回接種が終わる前に妊娠したら、残りは出産後に接種すれば問題ありません。
ワクチンの副反応として、接種した腕の部分が少し腫れて痛むことがありますが数日で治ります。
~経済的なこと、、~
ワクチンは半年かけて3回接種します。自治体によって中高生に公費助成していますが 多くは自費で3回合わせて5万円程度です。高額に思われるかもしれませんが、月に直せば1万円弱、季節性のインフルエンザのように毎年接種する必要はありません。
毎月のちょっとした出費を考えれば「健康に投資!」高くはないかもしれませんね
ハマサイトの妊活報告-ピルについて・避妊と不妊の違い-
ハマサイトクリニックではピルを飲んでいる方が沢山通院されています。
避妊目的、月経不順、月経痛、子宮内膜症、PMS(月経前緊張症)・・・目的は様々です。
皆さまそれぞれの症状に合ったピルを処方しています。
~避妊と不妊は違います!~
初めてピルを使う方から「ピルを飲むと不妊になるのでは?」とご心配の質問をよくうけます。
ピルは排卵を止めることで効果を発揮しますが、やめると多くは1-2ヵ月で排卵が戻ります。
不妊にならないどころか、妊娠準備への効果も期待できます。
~ピルで妊娠体質へ~
月経痛がひどい、子宮内膜症がある、といった方々にはピルを飲むことで子宮や卵巣の状態が改善して、妊娠しやすい体質へ近づけてくれるのです。
ピルは、「出すぎる女性ホルモンを抑えてホルモンバランスを整える」ことで、女性のトラブルを驚くほど改善してくれる画期的な薬です。上手に活用しましょう
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