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院長ブログ

女性ホルモンの代替療法・ホルモンに代わる新しい治療

2011年12月11日 | Beautiful Women's Life,女性医療 |

~女性ホルモンの代替療法・ホルモンに代わる新しい治療~

これまでご紹介してきた‘女性ホルモン療法’は治療だけでなく、生活習慣病予防や女性特有の心身コンディションを整えることにも大きな効果が期待できます。しかし、ホルモン剤を使いたくない方、乳がんや子宮体がんなどにかかったことがあり使用できない方、ホルモン剤と相性が合わないと感じた方などもいらっしゃることでしょう。

そのような方々へ、ホルモンに代わる治療もあることを知っていただきたいと思います。ここでは私自身の診療でも行っているホルモンに代わる治療をご案内いたします。もちろん、女性ホルモン治療中のかたも併用できます。

◇保険診療でおこなっているもの

①漢方薬

②自律神経調整薬

③睡眠改善薬

④抗うつ剤・安定剤

~ワンポイントアドバイス~

‘漢方薬’は個々の症状や体質をみて処方します。粉薬でにおいが強いものもありますが、副作用がほとんどなく安心して使用できます。

‘自律神経調整薬’は主に‘暑い・寒い’を感じる体温調節のバランスが崩れているときに使用します。

‘睡眠改善薬’は従来の睡眠導入剤とは異なり、‘メラトニン’という眠りのホルモンを活発にします。依存性や副作用の心配がない新しいお薬です。

‘抗うつ剤や安定剤’は、‘メンタルアンケート’などの調査票も使用し必要に応じて処方しています。

 

◇自費診療でおこなっているもの

①高濃度プラセンタ点滴 ・・・プラセンタ3AとビタミンB群+C のカクテル ;4,200円

②ビタミン注射 ・・・ビタミンB群+C のカクテル ;濃度により 2,400~4,200円

③サプリメント ・・・大豆サプリメント(エクオール)

            ⇒現在モニターさまのみ、近日中市販予定         

    ・・・ビタミン各種、コラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミン・コンドロイチン など

            美容目的・健康増進目的などにあわせ調合します

~ワンポイントアドバイス~

○‘プラセンタ’は人の胎盤から抽出した薬です。もとは肝機能改善に使用されていました。

 最近では美容のイメージが強いですが美肌・美白はもとより、抗炎症・抗酸化作用や更年期障害の治療として注目されています。注射で投与する ことで即効性が強まります。

‘大豆サプリメント’は女性ホルモン様作用を有することでよく知られています。実際は大豆の成分がお腹の中で‘エクオール’に変わることで効果を発揮します。

 当院で使用しているのは直接‘エクオール’として摂取することで効果を発揮する新しいサプリメントです。

○サプリメントは市販でも手に入りやすく、自由に選ぶことができます。中には主要成分の含有が少ないものもあり注意が必要です。市販サプリを多く使用している方は、一度かかりつけ医師に相談するとよいでしょう。                

 

☆ここでご紹介したものは年齢を問わず、また男性の皆さまも行うことができます。

とくにプラセンタ・ビタミン注射は風邪予防や疲労回復、二日酔い対策など、日々ストレスの多いワーカーの皆さまに大変好評いただいております。点滴・注射の所要時間は約15分です。ご希望の方はお気軽に外来へお問い合わせください。

(※注射は初診のみ医師問診・初診料あり、ご予約は不要ですSmile

新しい女性ホルモン療法(更年期以降の世代へ)

2011年9月22日 | Beautiful Women's Life,女性医療 |

~新しい女性ホルモン療法(更年期以降の世代へ)~
閉経を迎えほっとする半面、女性ホルモンの低下が心配になるかたもいらっしゃるでしょう。確かに身体のなかは劇的な変化が始まり、心身のバランスを崩しやすくなります。
女性ホルモンの恩恵は大きく女性ホルモンが急減するこの時期から心身トータルのメンテナンスをしていくことが大切です。
上手にこの時期を乗り越えてワンランク上の余裕ある毎日を過ごしていきたいですね。

◇更年期のことばの由来
「更年期」というとなんだか特別なひびきを感じます。19世紀前半に「climacteric :更年期」は女性に特化した時期としてとらえられ「活力が衰え始める:40~60歳」を意味するようになりました。この言葉が日本に導入されたのは明治20年代後半の頃、辞典にのるようになったのは昭和7年頃。「更」には「かえる」「あらたまる」という意味があり「更年期」は「女性の一生において時が一回りし、別のものになる時期」を意味するのだそうです。

◇更年期と閉経、ホルモン治療研究のはじまり
ホットフラッシュ、発汗、動悸、頭痛・・等の症状は閉経「menopause :メノポーズ」の時期に認められる、この閉経前後5年程度の時期を「更年期」といいます。
19世紀後半からメノポーズの症状を改善するための治療に加え~若返り~を目的としたホルモンを卵巣から抽出し薬物として投与する研究がはじまりました。

◇ホルモン補充療法 ( hormone replacement therapy:HRT )
HRTは1940年ころからホットフラッシュ、泌尿器性器症状の改善目的にアメリカで導入されました。その後様々なリスクとベネフィットが明らかとされ1992年にHRTが臨床の現場に定着するようになりました。

◇HRTの副効用
更年期障害の治療のみならず、骨密度の増加、動脈硬化の進展をおくらせるといった生活習慣病の予防・改善に効果が認められています。皮膚に張りがでた、抜け毛が減った、爪が強くなった、関節痛が改善、気分が晴れやかになった、など身体全体の効果を実感されるかたも少なくありません。

◇HRTと癌のリスク
女性ホルモン(エストロゲン)と乳がんのリスクが取りざたされ、ご心配なかたが多いと思います。しかしHRTは5年以上の投与で乳がんリスクを上げる、とされており、またエストロゲン単独療法(子宮のないかたへの治療)ではリスクの関連はないと考えられています。一方、大腸癌、直腸癌のリスクはさげるという報告があります。

◇現在のHRTと使用のポイント
安全かつ高い効果を得るための工夫がされてきました。薬の種類も増え、個々の皆さまのニーズにあったものを選ぶことが可能です。使用ポイントを下記にまとめました。(☆)
すべてが当てはまるわけではないので、治療については必ず医師の指導のもと行っていきましょう。

☆副作用を軽くするHRTについて最近の知見☆
・閉経から早い時期に始める
・内服薬より外用薬
・長期になるなら低用量での使用
・黄体ホルモンは天然に近い製剤を選ぶ

◇ホルモン補充療法(HRT)のくすり

※子宮のあるかたは子宮体がん予防のため黄体ホルモンを使用します
※性器症状には局所に使用する外用剤もあります
※ホルモン補充療法(HRT)の薬剤は保険適応です
※既往症などで使用できない場合がありますので必ず医師の指導のもと治療しましょう

~ここまで、女性の世代別ホルモン療法についてご案内してまいりました
次回はホルモン以外の治療(代替療法)、そして男性更年期をテーマにあげていきたいと思います~

プレ更年期世代 (around40) のホルモン療法

2011年9月20日 | Beautiful Women's Life,女性医療 |

~プレ更年期世代 (around40) のホルモン療法~
40代、成熟した女性として様々な選択肢を得られる充実した世代ですね。
妊娠・出産をされるかたもいれば、一方で少しはやめの更年期・閉経を迎えるかたもいらっしゃいます。もしかしたら更年期?私は女性ホルモンが出ているのかしら、、などホルモンのゆらぎが気になるのもこの世代に特有と思います。

ここでは閉経を迎える少し前の皆さまへのアドバイスです。

◇早い閉経は要注意!!
女性の閉経は平均すると49~50歳です。40歳未満の閉経は早発閉経 ( premature menopause )、また40歳未満の無月経を早発卵巣機能不全 ( premature ovarian failure ; POF) といい、将来の骨粗鬆症や動脈硬化のリスクが高まりホルモン治療の必要があります。
およそ1% の頻度です。45歳未満で閉経するかたも要注意です。およそ20% の頻度といわれています。
女性ホルモンは女性らしさの維持だけでなく、骨や血管など体内の健康にもとても大事な役割を果たしています
40代でしばらく(数ヶ月)月経がない、というかたはぜひ早めにご相談ください。

◇40代のホルモン治療は?
around30でご案内したOC、そして更年期障害で使用するHRT(ホルモン補充療法)を個々皆さまのホルモン状況や症状により使い分けをします。
OCは多すぎるホルモンを抑えて安定させる、
HRTは足りないホルモンを補充してバランスをとる、といった大きな違いがあります。
OC、HRTともに種類や投与方法も色々です。詳しくは専門医のアドバイスを受けましょう。

◇ホルモン治療を始めるにあたっての検査
オーダーメイド処方を行うため下記のような検査を実施します
検査は保険適応です
(1) 卵巣機能を調べる・・・血液検査でホルモン値を測定します
(2) 子宮・卵巣の診察・・・子宮筋腫や内膜症など異常がないか、がん検診も含めて
(3) 乳がん検診
(4) そのほか、血液検査・尿検査・動脈硬化・骨密度測定など

※喫煙しているかたは治療をうけられないこともあります
健康管理のためにも禁煙をお勧めします・・・
☆ハマサイトクリニック禁煙外来もどうぞご利用ください☆

 ◇OCとHRTのイメージ

新しい女性ホルモン療法around30

しばらくぶりのブログ更新になります。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

例年より早い梅雨入りですが、その合間の新緑が気持ちよい季節ですね。

震災以降、国内学会の中止や延期が相次ぎました。私も今月から学会活動を再開しています。皆さまが健やかな毎日を送っていただけますようハマサイトクリニックから引き続き情報発信していきたいと思います。

昨年から今年にかけて女性医療関連の新しい薬が続々と発売開始されました。そのなかでもとくに女性ホルモン剤については、新薬というだけでなく副作用を下げていく使い方についても学会では多くの見解が発表されてきています。

ハマサイトクリニックでも随時、婦人科外来からみなさまに新しい情報を通し、個々の皆さまにあったホルモン療法を実施しております。

~新しい女性ホルモン療法(月経開始世代・around30世代へ)

月経がはじまり色々の悩みが増えてくる世代、ホルモン療法に興味があるかたもいらっしゃるのではないでしょうか

◇OC・低用量ピルとは?

Oral Contraceptives ( 経口避妊薬 ) の頭文字でOCといわれています。

低用量ピルの歴史は約50年前、中絶を減らそう、という避妊目的から米国で開発されました。一般には避妊目的のイメージが強いと思われますが、排卵を抑制することで避妊効果を保ちながら、さらに副作用を少なくするためにホルモン量を減らす、という努力からうまれた薬剤です。ですから低用量ピルともよばれています。

ホルモン量が少ない、という点から今では避妊以外の月経不順、月経困難症、月経前緊張症、子宮内膜症などの治療目的にも多く使用されています。

日本では1999年から処方開始され、まだ歴史が浅く、諸外国とくらべて使用率はとても低いのが現状です。

「ホルモン剤って怖い、、」というイメージがあるかもしれません。もちろん使用するのに注意することはありますが、使いようで色々な悩みが解消することも期待できます。

◇女性ホルモン療法の種類

ホルモン含有量や使用目的で様々な薬剤が使われています。保険適応のものもあります。

簡単な分類をあげてみました。使い方によってより日常生活が快適になることもあります。すでにホルモン剤を飲んでいる方も、実はもっと自分にあったものがあるかもしれません。

新しい処方について婦人科を受診し相談するのもよいでしょう。

ホルモン量 保険適応の処方※1 自費の処方
中用量 無月経

月経不順
月経移動

緊急避妊※2

(モーニングアフターピル)
低用量※1※3 子宮内膜症

月経困難症
避妊

月経不順のコントロール

月経量・痛みのコントロール

月経前緊張症(PMS)

ニキビ、肌荒れなど
超低用量※4 月経困難症

※1 低用量ピルについて、保険適応処方の自己負担額は自費処方の費用とほぼ同等です

(ただし、自費処方の値段は医療機関により若干異なります)

※2 緊急避妊について今年(2011年)春から新しい薬剤が処方開始となっています

※3 低用量ピル(自費)はホルモン含有量により数種類あり目的別に使い分けができます

※4 超低用量ピルは昨年(2010年)秋から処方開始されました

◇女性ホルモン療法を受けるにあたって

安心して治療をうけるためには定期検診が大切です。以下のような検査が一般的に行われます。

  • はじめに :問診・血圧測定など
  • 婦人科診察:内診・エコーなどによる子宮や卵巣の診察

    子宮頸がん検査(場合により体がんも)・乳がん検査など
  • 血液検査 :一般採血、肝機能や脂質などの生化学検査、凝固系検査

検査は短時間で終了しますし、健康管理にもつながります。

安易に自己判断でホルモン剤を使用しないよう注意いただきたいと思います。


次回は~新しい女性ホルモン療法(更年期世代へ)

OCを卒業して次のステップの女性ホルモン療法はどのように始めるのか?より安全な使い方は?など新しいトピックスも含め取り上げていきます

婦人科を受診するにあたってのポイント

ここでは各世代のみなさまにむけて簡単にまとめています

(検査や治療などの最新情報は今後追ってご紹介していきます)

外来受診の参考にしてくださいね

~初潮をむかえた世代のみなさま

☆生理(月経)痛や月経で困っていることはないですか?

初潮をむかえ、数年は周期が不順であっても心配はいりません。

ただし、月経の量が多い、痛みが強い、など学校生活などに影響が出ているようなら受診してください。

診察方法はお腹から行うこともできます。お母様と受診されてもいいですよ。

受験や学校行事などで月経移動のご希望などについてもご相談にのります。

~around30世代のみなさま

☆そろそろ婦人科検診をうけたい、妊娠できる身体なのか、気になる世代ですね。

健康診断やドッグ検診で子宮頸癌の検査をされているかたは多いと思いますが

今一度、自分の月経の様子などを振り返ってみるもの大切なことです。

・月経の周期・・・正常な周期はおよそ25~40日程度です。

それよりも短い、長い、というかたは受診をお勧めします。

⇒排卵がうまくおきていない可能性があります。

ホルモン採血やホルモン治療が必要な場合があります。

・月経の痛み・・・市販の鎮痛剤を我慢せず早めに使ってみましょう。

市販薬が効かないかたは受診をお勧めします。

⇒強い月経痛(=月経困難症)への対処法や治療を相談、また子宮内膜症や子宮筋腫をチェックする必要があります。

・月経の量が多い ・・・月経量は他の人と比較ができないので自己判断は難しいですね。

塊り状の経血が数日続く、健康診断で貧血を指摘されたなどが目安。

⇒子宮筋腫や子宮内膜症をチェックする必要があります。

・妊娠できるか心配・・・基礎体温をつけてみましょう、受診はいつでも可です。

個々に必要な検査をアドバイスしていきます。

★基礎体温の記録をもって受診いただくと、より多くのアドバイスを差し上げることができます★

~更年期世代のみなさま

☆月経が不規則になり、閉経をどう迎えたらよいのか心配になるかたも多いのでは?


閉経にむかうにあたって月経の変化は個々に様々です。突然休止する、徐々に少なく 間隔があく、逆に量が多く頻回になるな ど。不正出血なのか、月経なのか、自己判断は難しいと思います。出血の状態に心配があれば早めに受診しましょう。

子宮や卵巣の状態を確認、また子宮頸癌だけでなく、子宮体癌の検査をする場合もあります。

☆更年期障害で受診する必要はある?

閉経をむかえるとき、卵巣から分泌される女性ホルモンの低下と卵巣を刺激する脳下垂体のホルモンが上昇する、といった劇的 な変化が体内で起きます。

人によってこの変化が身体や心の不調として現れることがあります。

そして日常生活を送るにあたり、支障となっている症状があるかが受診のポイントです。

更年期症状は、大きく分けると①身体症状(ほてり・のぼせ、発汗、頭痛、肩こり、めまいなど)

②精神症状(不眠、イライラ、不安感、おちこみなど)にわけられます。このような症状は個々に差がありますし、全く症状なく元 気に活動されているかたもいます。おいしくご飯が食べられ、家事や仕事をすることができ、眠りにつく、といった日常生活に対し、 ①・②などの症状によって支障がでてくると更年期症状⇒更年期障害となり、受診や治療が必要です。我慢は禁物です。

☆プラスアルファのアドバイス

上手に更年期世代を過ごし、元気なシニア世代へむかうためには一歩踏み込んだ健康管理が必要です。女性ホルモンの急な低下による骨量低下(骨粗鬆症や骨折、寝たきりの原因に)、動脈硬化(血管が硬くなり、脳梗塞や心筋梗塞の原因に)、になど婦人科の症状に対する検査や治療だけでなく専門的な生活習慣病チェックをお勧めいたします。

次回は~「新しい女性ホルモン療法」※を今後のテーマにとりあげてまいります~

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