最近のホルモン補充療法(HRT)(4) -さまざまな投与方法-
2013年3月29日 | Beautiful Women's Life,更年期からの健康 |
更年期障害の代表的な治療「ホルモン補充療法( hormone replacement therapy: HRT)」
具体的にどのような処方があるかご存じでしょうか
~経口投与と経皮投与~
HRTは主に経口投与(錠剤)と経皮投与(貼り薬=パッチ、塗り薬=ゲル)の2種類かれます。注射剤は現在あまり使われません。経口剤は手軽で好まれることが多いのですが、小腸から吸収され肝臓で代謝される際に体内因子(凝固系、炎症など)に影響を与えるリスクがあります。一方、経皮剤はこのような影響がないため血栓や炎症へのリスク抑制が期待できます。
~経皮投与のメリット~
実際に、経皮投与は経口投与と比較し心筋梗塞、脳梗塞(血栓による疾患)のリスクが低いという報告があります。心筋梗塞ではHRTを施行していないグループよりもリスクが低いという結果です。(図☆経皮は黄色)
近年ではこのような背景から、経皮剤の使用が増えています。(図☆☆)
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